子供は、小さくても自分なりの「私は〇〇が欲しい」がはっきりわかっています。
小さい 赤ちゃんの頃のニーズは、単純に 食べるコト、寝るコト、汚れたおむつを替えてもらえるコト。

大きくなるに従って、"NEEDS " が "WANTS" になってきます。
欲求が出てくるのは、「人参よりアイスクリームがいい」という時、
本人はしっかり「アイスクリームがいいんだ」って意見を持っているのです。
そこで親が「ダメだよ、食事の前にアイスクリームを食べたらダメよ。」と言うけど、
その理由を言う親は少ないのではないでしょうか。
子供は、理由を言われたら すんなりとわかるのです。
でも訳を言わずに命令されてばかりいると、子供はどうなるでしょうか。
そのような状態が続くと、子供は、今度いつか親が、同じようなことをした時にすぐに 指摘するようになります。
子供だって、「ダブルスタンダード」は、わかるのです。
例えば4歳の子供は、 「なんだか、これは不平等だぞ」と不満を持っても、すぐに表現できないでしょう。しかし、直感で「これは、おかしいな、うちの親が言っていることは違うな。」と感じているのです。
ここで親が学ぶ事は、二つあります。
第一に、子供対して、小さいからわかるはずないと決めつけないで、初めから訳を話そうとすること。
例えば、お店で「このチョコレートをいますぐ買って」とおねだりされたとしましょう。
あなたなら、どう子供に答えますか。
「ダメ。ダメ。」
「いつまでも、言うこと聞かないと、置いて行くよ。」
「パパにダメって言われたでしょ。」
「ほら、みんな見てるよ。恥ずかしい。」
「困った子ね、ママを困らせて嬉しいの?」
「**ちゃんは、こんなことしないのに。あなたは、いつも、、もう知らないからね。」
このような言い方は、訳を説明しているのでは、ありませんね。子供にとっては、親の力を盾にしたパワハラと映るかもしれません。
置いて行くよ、と脅す
恥ずかしい、と貶める
人と比べる、自尊心を傷つける
知らないからね、と全てを見捨てる
では、店でキャンディが欲しくなると言い出して、その日買わなくても全然泣かない子、逆に泣く子を見て、「あの子のお母さんは、どうしてダメなのか説明してくれてないんだね。」と言えるような子に育てるには、どうすれば良いのでしょうか。
あなたは、どんな言葉で説明しますか?
その時の子供の反応を予想できますか?
子供の性格を知っていますか?
親の権力や都合でコントロールしようとしていませんか?
子供は、感情のある人格を持った一人の人間なのです。
誠実に付き合えば、誠実な結果が自然と生まれるでしょう。
自分で感じ、考えて行動する子供に育って欲しい。
その願いは、日々の「感情」に向き合うことから 実現できるのです。